体細胞クローンサル誕生の意味は?人間にどう役立つ?クローン技術の応用法

Photo by Brian Mann on Unsplash

こんにちはtakuです。
中国にて霊長類では初の
体細胞クローンのサルが誕生
しました。

今回の体細胞クローンのサル
の誕生が人間にとってどのような
いみがあるのか、そもそもクローン
技術によってどのような
応用が可能なのかを
これを機に調査し
記事にしてみることにしました。

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あらまし

サルの体細胞から
遺伝的に同じ情報を持つ
クローン2匹のサルを
誕生させることに中国科学院
の研究チームが成功しました。

今まで、羊や牛などでは
成功していますが、霊長類では
初めてとのことです。

人に近いサルのクローンは
医療研究などに役立つと
チームは主張しているそうです。

個人的にはサル=人に近い
と考えるのは
少し安易すぎるとは思うのですが、
初の霊長類クローン実験の成功が
今後クローン技術の応用の面から
注目されることは想像できますね。

それにしても僕のような素人は
こういったニュースを聞いたときに、
羊や、牛や、マウスや、サルのクローンを
つくって一体なんの意味があるんだろう、
人類にとってなんの役に立つのか、
よくわかりません。

クローン技術は人間にどのような
利益をもたらすのでしょうか。

人間にどう役立つのか

クローン技術とは何かを
一言でいうなら、

同じ遺伝的特徴を持つ
動物をたくさん作り出すことができる
という特徴を持った技術

と言えるでしょう。

人為的に 「選んだ」遺伝的特徴を持つ
動物の大量生産などが可能になる
という意味ですよね。

食料と医療分野

この同じ遺伝的特徴を持つ
「生命」の大量生産が可能であることは、
主に、

食料分野
医療分野

などの分野で応用(利用)できる可能性が
出てくるそうです。

例えば、食料分野に関して言えば、
肉質の良い、または 乳量の多い牛や羊だけ
を大量に生産できたりするわけです。

医療の分野で言えば、羊の乳の中に分泌する
医薬品などの成分を、クローン羊を作ることで
大量生産できるという可能性が出ます。

絶滅危惧種の保護

そのほかにも、絶滅の危機にある動物の
絶滅を回避することもできるという
可能性もあるそうです。

人への適用

医療の分野においては、
単に動物の体内で医薬品を製造
するだけでなく、その他の方法で
応用できる可能性もあります。

例えば、

不妊夫婦の子供の出産
科学的研究(人の発生、寿命、形態等)
移植用臓器の作製

などです。

このように、いろんな見地から、
クローン技術というものが
人間の暮らしに応用(利用)することが
可能である可能性があることがわかります。

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クローン技術の問題点

ただ、同時にこのクローン技術に関しては
考えなくてはならない問題もありますね。

それは
安全面
倫理面

においてですね。

クローン技術を用いて作り出した動物個体は
すでに妊娠・出産している事例もありますが、
本当のところ、それらの子孫への影響面において
まだまだ未知の領域が多いということもありますし、
未知のウイルス感染などの危険性についてもまだまだ
立証できる段階ではないようです。

何よりも、考えなくてはならないのが、
生命倫理の問題です。

現在のところ、クローン技術によって
人クローン個体が生まれたことはありませんが
このクローン技術を人に適用することは、
「子孫を生み出すこと」につながります。

そのことが次のような倫理的問題点
を生み出すと指摘されています。

- 特定の表現形質を持つ人を意図的に作り出すことは、人間の育種(特定の優れた形質の人を生み出す品種改良)につながる
- 特定の目的達成のために特定の表現形質を持つ人を作り出すことは、生まれてくる人を手段、道具と見なすことにつながる
- 人の生命の誕生に関して日本人が共有する基本的概念(両性の関与、偶然性の介在等)から逸脱する
- クローン技術により生み出された人と男女の関与によって生み出された人との間に差別が生じる可能性がある
- 生まれてくる人が安全に成長することが保証できない

引用:http://www.mext.go.jp/b_menu/

クローン技術の発展、進歩にはこのように
人間の尊厳等に関わる生命倫理問題
が大きく関わってきます。

takuの一言

クローン技術の研究、発展
はめざましいものがあります。

クローン技術の分野に限らず、
現在は臓器移植、遺伝子治療、延命治療、
生殖医療(不妊治療)など様々な
分野において成長が著しい中にあって
ともすると私たちの倫理観、世界観、宗教観
法律、哲学などの人間文化面、社会面が
取り残されることにもなりかねません。

医療の発展、進歩は素晴らしいことのなのですが、
環境問題と同じく、人間本位の発展は
諸刃の剣と言いますが、どこか危険を
はらんでいる面も持ち合わせているように
感じてしまうのは私だけでしょうか。

結局は、「肉質の良いもの」
や「乳量の多いもの」も
医薬品の生成もすべて
人間本位のものですよね。

難しいテーマですが、
「できるからする」
「長生きこそすばらしい」
「美味しくたくさんたべれたら」
「便利であれば何をしてもいい」
というある意味での人間の「欲」
には限りがないように思います。

けれども医療の恩恵に与っている
者の一人としてただ否定的に考える
のも違うし・・。

「なにをすることが正しいことなのか」
を考えながら慎重に慎重に
議論されなければならない
分野でありテーマであることが
改めてわかりました。

皆さんはどのように感じられたでしょうか。
結局は一人一人がこういったニュースを
知ることで、熟考していくことが
大事なのでしょうね。

最後まで読んでくださり
ありがとうございました。

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