こんにちは。takuです
ロシアの旅客機が離陸直後
に墜落し、乗客全員が
死亡してしまうという痛ましい
事故が起きてしまいました。
未だ報道では詳しい事故原因
について語られていませんので
早速調査し、記事にしてみることに
しました。
事故のあらまし
ロシアの首都モスクワの近郊(南)
ドモジェドボ空港という空港を
飛び立った中部行きの、
同国ロシアの民間旅客機が
が11日午後2時20分に、
離陸からわすか数分後に
モスクワ州ラーメン地区
ステパノフスコエに墜落しました。
墜落した飛行機は
民間航空会社サラトフ航空が
運航するアントノフ148型でして、
報道によると、乗客に日本人を含む
外国人はおらず全員が同州の
住民とみられると語ったそうです。
アントノフ148型という飛行機は
このような飛行機です。 ↓
出典:Wikipedia
しかしながら、乗っていた
乗客65人と乗員6人全員が
死亡してしまうという
最悪の結果になってしまいました。
飛行機の墜落を目撃した
何人かの証言によると、
機体は炎上しながら
墜落したとのことですから、
何かしらの機器のトラブル、
もしくは機内にあったもの
が爆発したのではないかとの
見方がされているようです。
なぜ飛行機は墜落したのか
この飛行機がなぜ墜落したのでしょうか。
悪天候か操作トラブルとの
報道が事故直後はされていたようですが、
もしそうなら、機体が炎上しながら
墜落したという証言とは少し
つじつまが合わなくなります。
機体が炎上したというところに
墜落の直接的原因があるようです。
問題はどこから炎上したのか
ということですが、
飛行機が爆発炎上
を起こすもっとも多いケースは
やはりエンジン部です。
燃料が絶えず供給されている
部分ですからね。
そこに何かしらの不具合が生じた場合
爆発炎上することは当然といえるでしょう。
そして、今回、離陸数分後という時間的な
要素も気になりました。ということは
エンジンがかかり、走行時そして離陸の際に
何かしらの以上が発生したと考えることが
できます。
そして離陸直後の飛行機のエンジン部分で
炎上を起こす原因(理由)として
考えられるものが実は一つあります。
それは、バードストライクです。
以前、飛行機製造に関わる、
飛行機の設計者の方からお話を
個人的に聞かせていただいたことが
あります。
飛行機の安全技術に関しては
日々研究が重ねられ、かなり
進歩しているとはいえ、
未だに、バードストライクに関しては
これといった決定的な回避方法(解決策)が
生まれていないというのが現状だそうです。
バードストライクとは
バードストライクとは、空港に降り立った、
渡り鳥の群れなどが、一斉に飛び立った時に
タイミング悪く離陸する飛行機の
羽の下にぶら下がっているエンジン部
にジェットエンジンのエアインテーク
(空気吸入口)に鳥が吸い込まれる
トラブルのことを言います。
これらによるエンジンの損傷や
航空機の空港への引き返しなどによる損失は、
実は国内だけで年数億円と言われています。
我が国においても,年間1,000件を超えるバードストライクが発生しており,特に離着陸回数の多い東京国際空港(羽田空港)においては,我が国における発生件数の約1割を占めている。バードストライク発生件数はここ数年増加傾向にある。
引用:http://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h21kou_haku/zenbun/genkyo/topics/topic_05.html
それだけ珍しいことではないということ
ですね。
どんな場合にも必ず飛行機が炎上する
という訳ではないようですが、
鳥が大きかったり、数が多かった場合には
もちろんエンジンの損傷もひどくなり
最悪のケースは炎上ということに
なってしまうのでしょう。
鳥も飛行機の存在にはもちろん
気がついてかわそうとしている
のでしょうが、
いかんせん飛行時ではなくても
あのスピードですからね。
だいたい200km-300kmは
出ていると言われていますから、
離陸のタイミングも鳥にはわかりませんし、
鳥のスピードではどうしても
かわせない場合があるようで、
時にそのように複数の鳥が
エンジン部分に巻き込まれる
ことがあるようです。
軽い金属でできているエンジンの
ファンの部分に鳥が吸い込まれた場合
実はその衝撃はかなり強力なもののようで、
エンジン(金属)のファンの部分は
ひしゃげ、回転がうまくできずに
あっという間にその損傷により炎上
するというのです。
2つのうち一つだけ炎上だったりすれば、
場合によっては、操縦も可能で、
無事引き返すことなども
できるそうなのですが、
運悪くすべてのエンジンに鳥が
巻き込まれた場合は
もうどうしようもありませんね。
飛行機危険について
飛行機の安全対策については、
その分野の各企業が日夜研究を
続けているようで、
例えば、バードストライク
に関する室内実験も日々行われている
ということを聞いたことがあります。
バードストライクの室内実験というと
「え?どんな風に?」と
思うかもしれませんが、
まさにその通りの状況を全く同じ
ように再現するそうです。
バードストライクとひとくくりにいっても
それは飛行機の羽にあるエンジン
部分での衝突だけを指して言っている
のではなく、飛行機の機体のあらゆる
部分に衝突することも含まれます。
例えば、コクピット(操縦室)には
窓が設置されていますが、その窓に
離陸時に鳥が衝突し、もしその窓が
割れてしまったりなんかしたら大変な
ことになりますよね。
そんなことを防ぐために、もちろん
窓や、機体の素材強度、接続部分の
設計のあり方など実に綿密に研究が
されているようです。
バードストライクの実験方法
具体的にではバードストライクのための
実験として、どのように再現している
のかが気になりますよね。
だって、飛行機の離陸時のスピードは
200kmから300kmですからね。
そのスピードに相当する
状況をどのように室内で、
再現するのでしょうか。
その方法を知って、
僕も非常に驚いたのですが、
なんと、本当に鳥を使用している
らしいです。本当に鳥を機体に
ぶつけているらしいです!
そう、時速200km−300kmの
スピードで。。
ぎょえ〜!まじ?
なんと、飛行機の製造会社(設計会社)
やそういった危機管理部門の工場には
特注で作られた、「鳥を飛ばす」ための
どデカイ機械があるそうです。
そして、なんとその中に鳥を入れ
大砲のような仕組みで、なんと
200km〜300kmのスピードで
鳥を吹き飛ばし、機体にぶつける
という実験がされているそうです!
なんてこった!
そんなことまでされているのか!
動物愛護の方からすると、
とんでもない!とクレームが出そう
な感じがしますが、安全実験では
全く同じ状況を作り、
あらゆるシミューレーションの中で
安全対策を講じていかなければければ
意味がないそうです。
飛行機ってそこまでして、
研究に研究を重ねて、
安全のために開発に努力が
注がれているんですね。
その道の技術者や
作業者の方々に頭が下がる思いです。
ガラスや、機体へのバードストライクに
関してはそのような研究が功を奏している
のでしょうけれど、エンジン部分に関しては
空気を吸引する必要があるために
前を塞いだりすることができないために
どうしてもそのような被害を避けることが
できないというのは非常に悩ましいところですね。
takuの一言
今回、飛行機の安全対策
について、調べ、舞台裏で
飛行機製造、開発に携わる
方々の努力や、飛行機の構造
仕組みについて、
ほんの少しではありますが、
学べたことはよかったなと感じました。
しかしながら、
バードストライクのことも知ってしまうと
不可避なだけに、恐ろしいですね。
飛行機に乗る時は、なんとか
バードストライクにだけは合わないでほしい
と思わされた一件でした。
最後まで読んでくださり
ありがとうございました。