今ニュースで元徴用工ブーメラン問題が
話題になっていますね。
知らない人にとっては、
「徴用工?」
「ブーメラン?」
何それ?
ってなると思うので、
わかりやすく調査、解説しようと思います。
徴用工問題について
そもそもまず、徴用工問題ということに
ついてご存じない方のために
簡単にわかりやすく説明すると
徴用工というのは、
「本人の意思とは無関係に
強制労働をさせられた労働者のことです。」
え?じゃあそれって微用工じゃなくて
強制労働者じゃん?って思うかもしれませんよね。
その両者の違いは、
微用工というのは強制労働者とは違い
報酬が与えられる場合にそのように
呼ばれます。
では誰が、誰に報酬をもらいながら
強制的に働かされたのでしょうか。
それは韓国という国が戦時中に
日本による植民地化していた時代に
強制的に日本で働かされていた
韓国人の方々のことを指しています。
戦時中のことですから
すでに当時の「徴用工」の方々は
亡くなっており、その遺族が
その問題に引き続き取り組んでいる
という流れです。
日本の植民地になっていた韓国の国民を
日本国内で工場で半ば強制的に
働かせていたとなると、
普通に考えて、それって日本とまた雇用していた
日本企業に責任が問われるのでは?
というのが一般的な考えというか
感想ですよね。
もともとのこの徴用問題の
起こりもそういった動機からスタート
しており、
韓国としては、日本企業の強制動員による
労働者の雇用、徴用そのものが韓国の憲法
に照らし合わせると違法であるという
主張でした。
けれども、今回の焦点となるのは、
その原告が「韓国」側に賠償責任を
問うているという点になります。
あれ、いつの間にか責任の所在が
日本(日本企業)ではなくて
韓国側になってる?
なんでってなりますよね。
ブーメランという用語について
ネット上で、ブーメランという言葉を
読むと、閲覧者は「え?」「??」
ってなりますよね。
無理もない話です。
ブーメランというと、
投げて帰ってくるブーメランのことしか
連想しないですもんね。
ニュースの話題とブーメランが
一致しないので、戸惑いますよね。
ニュースやネット上で使われる
「ブーメラン」という言葉は、
問題や責任が問われる対象が
最初の発起した時点から全く
方向を変えて、
問題提起した側に責任が問われてしまう
というなんとも矛盾というか
ややこしい話になっているわけです。
今回の韓国と日本の徴用工問題に関して
見てみれば、
まず、こういった問題が浮き彫りになった時に
韓国側が日本にこの責任を問いました。
ただ、日韓の関係として、
お互い歴史的な不和を解消し和解もかねて
両国間の関係を良好に保つため
韓国側は韓国人被害者への補償は自分たちで
措置することだとし、
日本側は日本側で、韓国政府に対して
約5億円の経済支援をしました。
そういった両国の同意により
実は1965年にこの微用工に関する
国家間のやりとりは完結していました。
この時に韓国の政府は、日本から受け取った5億円の一部を
これまた元徴用工らの一部に支給したということが
問題をややこしくしている点になります。
なぜかというと、実は「元徴用工」と言われる
人はもちろん、すでに補償が支払われた
韓国の人だけではなかったからです。
わかりますよね。
つまり、
韓国政府が、「元徴用工」に
補償金を支払ったことによって、
どんどんその賠償を求める
韓国国民が出てきたということなんです。
最初、200〜300人だった
「元徴用工」と言われる原告の団体人数
が今年10月の最高裁の判決以降
ものすごく増えているんです。
現在その主張する原告の人数が
1100人ということです。
みなさんお金欲しいんですね。^ – ^;
てか、誰でもそうなりますよね。
1部の声をあげた人にだけお金が支給される
なら不公平だ!という人が現れるのは
当然のことと言えます。
つまり最初は、日本側に責任があると
思われていた問題が、今は韓国人が韓国政府を
提訴するといういわば「ブーメラン」構図が
出来上がったということになります。
韓国政府は原告に支給するのか?
今回、原告側である「元徴用工」の遺族(原告団)の
方々は、その1965年に日本から支払われた
経済支援の5億ドルの中から、
原告一人1,000万円、総額110億円を
支払うべきだという主張をしていますが、
もちろん1965年というと既に半世紀前の
話になりますからね。韓国側はそれを
ダムの建設や、インフラ事業につぎ込んでいます。
原告側はそれに対して、不服を申し立てているという
ことですね。
さらに、その徴用工問題に対して、
10月になされた裁判(最高裁判決)で
「この補償問題については
完全かつ最終的に解決された」
と結論づけ、
文大統領が「司法を尊重する」
という発言をしたことに対して
波紋が起きているという流れです。
大統領の文大統領の支持率が84%から
45%まで下がったのですから、
文大統領もびっくりしたわけで
現在その動向に国民中が注目しているわけですね。
最終的にこの110億円相当の賠償が
韓国政府によって支払われるのか否かが
非常に注目されるところですね。
個人的な感触としては、
この状態から日本政府がさらに
補償金を支払うというのは
考えにくいことですね。
既に国家間でも歴史的にも
最高裁でもこの「徴用工」問題
に関する取引は、司法上では
「完結」してしまっているからですね。
まとめ
ということで、
徴用工問題に関して
徴用工とは何なのか、
ブーメランってどういうことなのかを
なるべくわかりやすく噛み砕いて
記事にしました。
韓国での問題とは言え、
これは日本との戦争にまつわる
歴史的な出来事を発端としているわけですから
政治的に司法的には完結していることととはいえ
関心は持ちながら、今後の動向にも
注目していきたいところですね。
最後まで読んでくださり
ありがとうございました。