車が雪に埋もれたらなぜ死ぬの?原因は?一酸化炭素中毒の理由と危険と回避策!

こんにちは。takuです。
毎年、日本の北陸や
東北、北海道地方では
積雪による被害が相次いでいます。

先日も福井県で記録的な大雪
となり、一人の若い男性(19)が
雪に埋もれ死亡するという事件が
起こってしまいました。

個人的にはこのニュースを聞いて
いろんな疑問が浮かんできました。

車が埋もれるってどういうこと?
動いているんじゃないの?

車に埋もれる前になぜ車内から
出なかったのか?

死因は何?寒さ?それとも
何か他の原因があるのか?

車に埋もれた時に死亡を
回避する方法はなかったのだろうか
などなど

次から次と疑問が湧いてきたので
この機会にそのあたりのことを
調べて記事にしてみることにしました。

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事故のあらまし

毎年各地で同じような事故事例が
あるのですが、

今回は先日3日前に起きた
事故事例をあげさせていただきます。

2月6日〜2月7日にかけて、
福井県福井市内の国道8号線が
10キロにわたって、大雪のため
車が立ち往生したといいます。

自衛隊が懸命な除雪作業により
1.5kmもの距離を手作業で
除雪したなどの貢献もあり、
現在は立ち往生は解消されているそうですが、

福井県坂井市の国道364号線では
19歳男性が軽自動車の中で
倒れている男性が発見され
死亡が確認されました。

彼は発見される9時間前に
「車が動かなくなった。助けてほしい」
とSOSの通報を警察にしていたと言います。

警察はその時に何も対応できなかった
のでしょうか。場所も特定できない
ほどに大雪だったのでしょうか。

また福井市内では50代の男性が
雪に埋もれた車内の中で死亡している
ことが発見されました。

車が雪に埋もれる理由

車は移動中に乗るものです。
基本動いているもののはずですが、
その車体が埋もれるということは
移動中にかなりの雪が積もったところに
車が乗り上げ、船で言うところの
座礁状態になってしまったことが
考えられます。

もちろん雪が降っていることは
ドライバーも十分承知のはずで、
それでも移動しなければならない
理由があったのでしょう。

もちろんチェーンかもしくは
スノータイヤは装備していたでしょうが、
それでもコントロール不能になるほど
に雪が降り積もり、進行不可能に
なったということでしょう。

それにしても車が埋もれるほどの
雪というのは、僕は経験したことが
ないのでわからないのですが、

かなり吹雪いている場合は、
それはもうものすごいスピードで
あっという間に雪が積もるようです。

福井県あたりでは、多いところで
200cm以上の積雪が観測される
ことも珍しくなく、
車で立ち往生し、車内で
待機している間に積雪で
埋れてしまうことがあるようですね。

そして外がかなり吹き付けていれば
フロントガラスやサイドガラスからの
視界もほぼ見えないでしょうし、
窓そのものにも雪が積もるために
ひょっとすると、外にどれくらいの
雪がどのくらいのスピードで
積もっているのかの判断は難しい
のかもしれませんね。

埋もれた時に出れないのはなぜ?

僕はふとおもいました。
雪で車が立ち往生した際に
エンジンはかかっているということ
でしたから、おそらく窓も開けることは
できたのではないでしょうか。

車のドアは横開きですから、
降り積もる雪を車内から
人間の力で押し開くことは
不可能に近いでしょう。

けれどももし窓が開くのでしたら、
脱出は可能なような気がするのですが
なぜ中に閉じ込められて
しまったのでしょうか。

考えられることは、
19歳の男性の場合は、最初車が
動かなくなった時点で、
警察に連絡をいれていることから、
車内に滞在するように指示された(?)
のかもしれませんし、車内にいる方が
安全と判断した何かしらの
理由があったのかもしれません。

確かに外は吹雪いていますし、
外に出るのはかなり寒いし、
場所によっては、車を放置して、
歩いてどこに向かえば良いのか
まで判断が難しかったのかも
しれません。

確かに普通に考えると
車内に滞在している方が
暖かいし安全と考えるのは
妥当であるようにも感じます。

けれどもそこに落とし穴があったのですね。

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死因(原因)は何?

実はこの二人の死亡の
直接の死因、原因は雪による寒さ
凍死ではなく、一酸化炭素中毒の
可能性が高いという報道がされています。

一酸化炭素中毒とは

普段普通に生活している中で
たまに一酸化炭素中毒という
ことばを聞いたことは誰でも
あると思いますが、

その仕組み(メカニズム)まで
はっきりと理解し、対処している
方がどのくらいいるかというと
疑問ですね。

一酸化炭素中毒とは、書いて字のごとく
一酸化炭素による中毒症症状のことで、
この中毒は自覚するのが難しく、
危険を察知できずにしに至る場合が多い
とのことです。

ガス湯沸かし器やストーブの不完全燃焼
によってこの一酸化炭素の発生量が
急激に増えると中毒症状を
発症させてしまいます。

一酸化炭素は人体に非常に有害な気体で
ガス機器や練炭などが不完全燃焼を
起こすと発生するそうで、
吸い込む量やペースにもよるそうですが、

少し吸い込んだだけでも軽い頭痛や
疲労感などの中毒症状が見られる
場合があるようです。

その後激しい頭痛やめまい、耳鳴り、
吐き気などの症状も出て、
重症になると、意識障害や痙攣が
起こり、昏睡状態に陥るそうです。
そしてやがて心肺機能が停止し、
死に至るという危険性があるそうです。

いつの間にか
意識を失い、なんの抵抗もできずに
死に至る場合もあるようです。
非常に恐ろしいですね。

今回車内で一酸化炭素中毒になった
経緯としては、雪で車のマフラー部分の
排気口がふさがれてしまうと、車の
排気ガスが出口を失い、車内の空調などを
経由して入り込み、結果的に一酸化炭素中毒に
なる可能性が高くなるそうです。

この時少しの頭痛を感じた際に
すぐに「これはまずい!一酸化炭素中毒の
初期症状かもしれない」とすぐにエンジンを切る
か換気の対応をするなどの予備知識を
持っていれば危険を回避することが
できたかもしれません。

しかしながら、自覚なしに
この重症化が起きてしまっては
どうすることもできません。

非常に残念なケースと
なってしまいました。

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回避する方法はないのか?

中毒症状が出てからでは
本人ではどうすることもできない
ケースが多いので、
この場合最善の回避策、防止策としては
やはり、事前の防災対策、予備知識を
持っているかどうかという一時に限ると
おもいますね。

車のマフラーが詰まった際に
何が起きるのか、その車の
メカニズム、そして普段毎日のように
使用する身近なモノにどのような
リスク(危険性)があるのかを
頭の片隅にでも記憶(シュミレート)
しておくことが必要ですね。

日常のリスクマネジメントこそが
万が一の際の事故防止に非常に役立つ
ことが今回のケースでも明らかになりました。

takuの一言

昨年でしたでしょうか、
2年前だったかもしれませんが、
今回のように積雪の被害にあった
親子のニュースが報道されていた
のを今でも覚えています。

大吹雪の中を車で走っていた
親子がやはり積雪のために
立ち往生し、車内に閉じ込められました。

けれどもその時、父親は、
車内に止まる決断をしませんでした。

早い段階で、その猛吹雪の中を
車外に出て、歩き出しました。

ところがあまりにも強い吹雪のため
どこへ向かえば良いのかもわからず、
最終的には、農業用の倉庫の前に辿り
着きます。

ところがその倉庫には鍵がかかっており
中には入ることもできなかったそうです。

車へ戻ることもできずに、
結局その親子はその倉庫の前で
一夜を過ごしたそうで、
父親が娘に覆いかぶさるようにして
凍死していたそうです。

けれども父親のおかげで娘は
生き延びることができました。

このニュースを聞いた時に
多くの人が、
「なぜ車内にとどまらなかったの?」
と疑問を持っていたかもしれません。

けれども、今回の一酸化炭素中毒
の事故を知ると、必ずしも
車内に滞在することが最善とも
言えないのです。

エンジンを切って車内にいるのがいいか
外に出て助けを求めるのがいいか

究極の選択が迫られたことでしょう。
本当に心が痛いです。

このような事故が今後
1件でも減るように、
事前の予備知識と
リスクマネジメントが非常に
大事になりますね。

この記事が少しでも
お役に立てば幸いです。

最後まで読んでくださり
ありがとうございました。

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